韓国ドラマ「むやみに切なく」から視聴者が離れていく理由

韓国ドラマはほとんどが放映されながら撮影も数話先をとっているというスタイルが一般的です。こうすることで製作期間を短くすることができ、また視聴者の意見を反映させながら視聴率を維持できるという方法が好まれています。

 

しかし、KBSでは韓国ドラマを韓国放映の時点で中国で放送することをしたいと考え、中国の放送の許可をとるため事前制作でドラマを作ることを始めました。「太陽の末裔」は大成功を収めましたが続く「むやみに切なく」は苦戦しています。その理由は何なのでしょうか。



 

——-以下、記事内容——-

‘함부로 수정 못해’ … 사전제작이 능사는 아니네

 

  • 「むやみに切なく」視聴率が思うように上がらなくても、作り替えができない事前制作ドラマ

 

KBSの韓国ドラマ「むやみに切なく」の初回視聴率は12.5%といいスタートを切った。第二の「太陽の末裔」と言われ期待された。キムウビンとスジというトップスターが出演し、メロドラマに強いイギョンヒ作家が手を組んだ作品として期待されたのだ。ドラマの台本を担当したイギョンヒは「すまない、愛している」というヒット作を持つ。今回のドラマでも同じように視聴者の感情に訴えようと前作と同じような手法をつかっち得るのだが、それが視聴者には陳腐であると映ってしまった。何度も出てくるのは「余命」「未婚の子ども」「初恋」という設定が10数年も前には受け入れられたが今となっては使い古された設定である。

 

しかし、「むやみに切なく」の現状においては何も打つべき手段がない。事前制作であるため視聴者の声を反映する方法がないのだ。制作側は視聴者の声をただ聞くことしかできない。そして視聴者が見るドラマを多極のものに変えてしまっていることが視聴率で現れている。放送開始当初はコンテンツパワー指数もトップであったが徐々に下がって3位である。

 



  • なぜ事前制作をしたのか。中国市場への進出のための手段

 

「太陽の末裔」が2016年の上半期に大ヒットを記録した。中国で同時放映するためにドラマを作るには事前制作するしかなかった。しかし、100億ウォンを投入した「むやみに切なく」が台本の問題によって話題になったことで、事前制作は簡単なことではないという考えが広がってきている。

 

事前制作の必要性は韓国ドラマの長い慣習である「生放送制作システム」に対する答えでもあった。制作費が不足しドラマの完成度が低く一分一秒を争って制作される過程で放送事故も多かった。

 

しかし、生放送制作システムが韓国の放送業界において悪影響のみがあったわけではなかった。ドラマの制作側は視聴者の意見を取り入れ、制作側と視聴者の希望するようなストーリーを作ってきた。事前制作が視聴者のフィードバックを受けられないため制作側にとってはそれが難しく感じる部分であるという指摘はあった。「太陽の後継」も最終回への批判があったが、出演したソンヘギョは「ストーリーを全部わかった段階で演技をしていたため最終回への批判(話の進行が速すぎて不自然だという批判)については考えが及ばなかった」と話している。また「個人的には感情の演技に関しては事前制作よりは視聴者意見を反映できるドラマ制作システムがよい」とも話していた。

 

しかしこのような問題は事前制作それ自体が悪いのではなく十分な準備をせず事前制作を強行したこと自体が問題であるとの指摘もある。キムソニョン大衆文化評論家は「韓国の事前制作は韓国国内から出てきた必要性ではなく中国の審議を通過するための手段に過ぎないもので、アメリカや日本などのようなドラマの制作現場のインフラ整備を優先すれば事前制作の問題点を補完できるであろう」と話した。

 

——-記事内容ここまで———

 

結局面白くないと後から手を付けられないというだけの話なのですが、特にドラマの内容にあーだこーだというのが多い文化の韓国ですから、撮影と放送が並行して行われるというのが韓国においては一理あるわけだということです。日本では放送回数を減らすことで調節しますが、韓国はドラマが人気になって放送が増えることはあっても減らすことで調節をしないように思います。放送文化の違いがこのようなところにあるということですね。しかし、中国市場のために韓国市場を手放してしまっていては本末転倒なわけで、ちゃんと台本の面白さはチェックしないといけませんね。私の推測ですが、「過去に当たった作家だから今回も大丈夫!俳優も人気どころだし!」と見切り発車しただけだろうなという気もします。

 

トップ画像はドラマ「むやみに切なく」公式から



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