[koreal雑感]政治参加がアトラクション化する韓国

 

韓国の民主主義が生きているということを体で示した20万人。
大統領は事態を認識しろという国民の重い警告。
韓国の未来を憂う中高生たち、大統領への支持を撤回した老人。

4分の映像に収めました。- ニュース打破

 



(3時間13分くらい)中学生が、「よくはわかってないけど、国がやばいらしいから街に出ようとおもって来た。」


 

日本という国は本当にエンターテイメントが多い国だなと思う。都心なら週末街に出るだけでも楽しいだろう。東京だけでなく、地方にも地域に根差した祭りというのがある。規模の小さい地域の祭りでは人手不足などが叫ばれていても、それでも地方都市には大きな祭りが残っていて、ニュースの話題に上がる。ギャンブルも、賭博は違法であっても、競馬はG1は地上波放送があるし、競輪は地方ごとに点在している。人生を棒に振る人もいるがパチンコもある。性風俗も違法のラインはあれ、適法の範囲内なら性別を問わず楽しめる。お金を使えば日々のストレスを適切にガス抜きができる国だと思う。

しかし、韓国はエンターテイメントが少ない。みんなで集まって何かをすることが大好きな国民性なのに、祭りがない。(これは在韓中に多くの人から言われた。すごくうらやましい、と。)最近ではちょこちょこと花火大会が開かれており、そこにおおくのひとがどわっと集まる。でも、ギャンブルは日本ほどの規模はないし、儒教的な思想背景において、ギャンブルを楽しむことにはすごく否定的だ。風俗は、警察の摘発や女性側の告発におびえながら。

社会のストレス度が高い韓国において「週末何しよう?金曜の夜誰と遊ぼう?」は、「週末や金曜の夜一人の奴は寂しい奴」という人間性評価になぜかつながる。時代は変わり、一人暮らし世代が増え一人でいることを堂々としようという方向に進んではいるものの、それは依然として、「一人ごはん」への否定的なまなざしというものが韓国社会にあることをあらわしてもいる。

そのようなストレスの中で、朴槿恵大統領のチェスンシル(崔順実)問題の大行進は、民主主義の存在を示すというよりは、なんだか楽しそうに見えてならない。

 

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下野しろ!というラップを歌うjerry.K



韓国の左派が政治と民衆をミックスするのがうまいといういい方もできるだろうけど、私には、単に、みんなでわいわい騒げて、無料で歌聞けて、楽しかったね!という風に受け取れる。

下野したとして、それを成し遂げられることが民主主義なのだろうか…

みんなでパレードして、「下野しろ!」と大合唱して感じる一体感。人がたくさん集まることにわくわくして集まった人たちも多いだろうという気がしてならない。

混乱が起こらないように表情を変えず立っている警察官も、同じ国民だ。

はじめに紹介したツイッターのニュース打破の動画は、ある程度政治への関心をもって参加してきている学生や大人の声を拾って編集してあるが、オーマイニュースは生中継だっただけに、テレビに出演できるニヤニヤや、実はそこまでわかっていない市民の表情までも描き出している。

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男性「国が正しい方向に変わってほしいという思いです。」

女性「大統領は退陣し、権力を濫用したチェスンシルを含めたすべての人は適切な罰をうけなくていけないと思います。」

大学生カップルは彼氏と一緒に試験期間中にもかかわらず出てきたという。権力をつかもうと今準備しているやつらは今も勉強しているだろう。それはどの時代の民衆運動であれ同じであろうけれども。

「人々の怒りが強いと感じます。」とインタビューアーはコメントするも、なぜか笑顔が絶えない。怒ってる人もいるし、それを見に来た人もいる感じだろう。全部が全部いかっているわけでもないし、そもそも20万人いたのかもあやしいし。

集会と行進に参加し、その後に残るものはなんだろうか。民主主義だったのか、アトラクションを楽しんだ後の掃除だったのかは、過去を見ればわかるのだろうが、それでもまた、民主主義という名義のもと韓国の集会は繰り返されるのだろうな、と感じる。


 

 

 

 

 

 

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