私立大学も企業?大学名をブランド化し、不動産業も行う韓国私立大学

日本の私立大学でも、大学名が入ったお菓子や、ストラップ、文房具などは見られていましたが、事業と言うよりは、在校生や卒業生にお土産につかわれる程度で対外的にブランドを売り出すという動きはあんまり見られないのですが、韓国の大学は、やたらと大学名を押して来るなと感じてました。一体誰がやっているのかもわかっていなかったのだけれど、大学自らが事業の一環でやっているということらしいのです。






韓国に行ったとき、ヨンセ牛乳というのを見て、なんで牛乳に大学名はいってるんだ?と思いましたが、まさか大学が自分のブランド力を利用したものだとはしりませんでした。
ヨンセ牛乳は日本で例えれば慶応牛乳だかららちょっと違和感を感じてしまうのです。

韓国の大学の授業料が高いのは有名な話ですが、収入を授業料に大きく頼っているものの、事業の安定化のために、大学が事業の一環として、不動産業や、製菓製造販売事業、老人介護業までやっているというから、驚きです。


具体的な例でいえば、まずはヨンセ大学でいうと、セブランス病院の病院運営、それに付随した葬儀業、語学学校をはじめとしたサービス業、校内食堂の運営、医療用品の販売、金融、出版と、理解できるものもあれば、えッと思うものまであるのです。細かく言うと、牛乳、のり、朝鮮人参、乳酸菌など食品販売がヨンセは多い。また保有ビル内をテナントに貸す不動産業や、葬儀場運営も活発で、少し古い数字だけど2012年には3734億ウォンという金額を稼いで1000億ウォンの大学本体に渡しているというから、けっこう大きい規模で大学以外の事業があることがわかります。

建国大学は、ヨンセの不動産業とは色合いが少し違ったフィールドで活発な様子。老人ホーム運営やゴルフ場運営、ヨンセと同じような不動産賃貸業。獣医学畜産学があることから建国牛乳、建国ハムなどの食料品加工業もおこなっているということですが、ヨンセに比べれば多少小さく、規模は2000億ウォン台となっているようです。

ただ、うまくいっているのはこの二つぐらいなもので、ほかの大学は赤字をだしているそう。
大学としては産学連携で産学研究をしても、製品は企業側で販売されるので、自分たちの広報効果が少ないし、大学の特性上、公益性という単語に縛られる部分があると言うのです。いくら法的に利潤追求が制限されていないといっても、様々な事業が大学へどのようなイメージを与えるのかが、判断が難しく、お金儲けに走っていると取られてしまうのではないかという憂慮もあり、積極的には進められていないよう。

また、卒業生や篤志家が土地を寄附してくれても、収益性が高いものでなければ、税金だけかかる部分もあり、収益化が難しい部分もあるという事情も。

またソガン大学が発売した低カロリーラーメンはおいしくないという理由で、売れ行きがよくなかったし、国立大のソウル大学も牛乳を出してみたが、高かったので売れなかったそう。





そういう意味では、ブランド力が強いヨンセと、土地や学科に特色がある建国大学が学業以外の事業に成功しているというのは、事業力があると言うよりは、事業化する際の土壌がよかったという面は否定できないようです。

日本の大学でも売られているような学校ワインは卒業生のうちで口コミで広がり、売上の一部を奨学金に積み立てるという部分もあって、人気があると言います。商品に学校のラベルを張る商品ということで、ソウル大学、ヨンセ大学、高麗大学、ソガン大学、中央大学、韓国外国語大学など多くの大学で販売されていると言います。

ソウル大学の医学部を出た人は必ずといっていいほど病院の看板にソウル大学のマークをつけますね。どこまでソウル大学が学校のマークの使用を認めているのかはわからないのですが、自分の名刺にソウル大卒○○専門医とか書いちゃう勢いは、日本の大学信仰とはちょっと違っていて、大学の名前そのものが自分を表す力の強さをかんじるのです。

アメリカハーバード大は大学のマークの使用にも著作権料をとり、事業化しているといいますから、ソウル大も町にあふれるソウル大学のマークからお金取ればいいのにと思えます。

どちらにしろ、大学が大学内の研究の延長線で何かを商品化しようというのはなかなか難しいようで、市場内の競争にはなかなか勝てないようです。

大学だからこそできる事業というのはなかなか難しいようですね。

参考ニュース 大学法人収益事業売り上げ11%アップ 延世大学3389億ウォン 建国大学1698億ウォン

トップ写真は、延世牛乳サイトから






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