ハンバーガー病は実在するのか?:訴訟社会と大企業の責任

韓国では今、ハンバーガー病が話題です。






4歳の子どもを持つ母親がマクドナルドを相手取り、腎臓障害は火の通りが弱かったパティのはいったハンバーガーを食べたせいだと主張し、訴えを起こしたというものです。

今韓国で話題のハンバーガー病とは、溶血性尿毒症症候群、いわゆるo-157に感染したらかかる(と考えられている)病気の俗称なのですが、完全に焼けていなかったパティを食べたことによって、この病気にかかり、透析を継続的に受けることになったと訴えを起こしました。

しかし、この4歳の子どもの原因がマクドナルドのハンバーガーが本当に原因なのか?というのは実はまだ確かめられたころではないと言います。しかし、まるでマクドナルドのハンバーガーが原因であることが断定されたかのように報道されている点はすこし注意してみなければいけない部分でしょう。


マクドナルド側は、自分たちのバーガーが原因ではないと主張しているようです。なぜならば、女の子の症状が出たのがバーガーを食べた2時間後であると訴えた側が主張しているのですが、溶血性尿毒症症候群(HUS)は潜伏期がある病気なためです。

o-157の時にやたら聞いたベロ毒素というやつは体内ですぐ悪さをするわけではないので、このような点からいっても訴えを起こした側の主張が客観的に見て疑問を持って聞かなければならないものであるというのがわかるでしょう。

確かにアメリカではマクドナルドのパティのせいで病気になった事例は報告されているそうで、訴えた側はこの点も主張している様子です。ただ、生焼けのパティがあるとしても、マクドナルドのパティは一つ一つ焼くわけではなく、大量に焼くため、少女だけが病気にかかったというのも考えにくいのに、ほかの被害者の報告は出ていないとマクドナルド側は主張しているようです。

父親と兄弟も一緒に食べて食中毒のような症状があったと主張しているといいますが、だからといって診断書などがある状態でも無いようで、証拠としてそれが認められるかどうかもわからないということです。

そして、この裁判がにおいて病気との因果関係が今後どう説明されるのかも見ていかなければいけないと思います。





で、このような事件が起こると必ず現れるのが「しばらくはマクドナルドを避けよう」とする動きです。なぜ、しばらくなのか。人の心とは不思議なもので、ニュースが出たときは覚えていても、すぐに忘れてしまうのでしょうか。

とくにこの週末は家族連れが少なかったと言います。ハンバーガー病にかかるかもしれないから?と言うことなのでしょうか。子どものことを考えてと言いますが、危険だと感じるならばずっと食べなければいい話なのに、報道のイメージというのは影響力があるのだなと感じます。

o-157は肉だけに限らず、いろいろな感染経路があるにもかかわらず、報道で「ハンバーガー病」と大々的に言うのは、マクドナルドも大変だなぁと思わざるを得ないのですが、それでも、「大きい会社が責任を取る」ということを社会が求める流れに、真実が何かが重要なのではなく、「真実とはこうでなければならない」というパク前大統領からの一連の流れを感じてしまうニュースでした。

母親が幼くして自分の子どもが重い病に罹ったことに対して原因を突き止めたい、という思いがあることはたいへん理解できます。幼い子供の将来を憂う気持ちも痛いほどに理解できます。しかし、思っていたものでない結果が出ると、その後に背負うものがまた増えることになるかもしれません。「失うものは何もない、大きな声を上げたもの勝ち」と背中を押す人がいたのかもしれません。味方のふりをして近づいてくる人々はどこの世界にもいるわけですが、ニュースを見ながら母親一人を責める気持にもなれず、この親子が余計なものをより背負ってしまうのではないのか、と少し気がかりにもなりました。

参考サイト 






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