韓国人男性にとって軍とは

上の記事へのfacebookのコメントから抜粋

合理性や経済性に関していえば軍隊というところは問題も多いと思うが韓国の男性として生きていこうとするならば、また、韓国の男性というものを理解し、共感しようとするとき軍隊というものに勝るものはない。

韓国で生きていこうとするならば、そして韓国の男性として生きていこうとするならば、軍隊というところは避けて通れない。軍隊に行ってきたということが社会において「韓国の男」であるということの連帯感を生みだす。

ユスンジュンは韓国の90年代のアイドルでアメリカ国籍を取ることによって不当に軍入隊をしなかったと受け取られ、韓国に入国を許可されていない。この人の入隊拒否に関して悪口を言うことは韓国国民であるなら許されるという具合に、ニュースが上がるたびに「韓国に入国して金儲けのことを考えるな」「ニュースすら報道しなくていい」というコメントが並ぶ。

コメントから抜粋

ユスンジュン氏が入国停止を解く方法。1.アメリカにある韓国系の養子施設に寄付することを続けて奉仕活動にまじめに取り組むこと。 2.慰安婦問題のような民族的にうったえる考えに対し積極的に賛成し愛国心をアピールすること。

軍隊と愛国はともに論じられる。つまりユスンジュン氏は非愛国者であると判断されたわけだ。韓国の仲間ではない、と。自分と一緒の苦しみを共有できない人。

しかし、一つ目の記事は「軍隊に行くのは怖くて行きたくない」という内容の記事。行かなければいけないが、行きたくない思いもあるのは否定できない。

行かなくてもよかった人への反発心をユスンジュン氏への過剰な反応から見て取れる。

PSYの軍隊二度入隊も、他人がいい思いをすること、ずるをすることは納得いかない。という思いが社会全体に渦巻いているからこそ世論がおして軍隊に行かせ落ち着かせた。

ピ(レイン)は入隊中にキムテヒとデートをするために規則よりも長い休暇をもらっていたことが明らかになって、韓国男性からの信用を失った部分がある。(女性は別)

一つ目の記事のコメントの中には「軍隊なんて行ってみればなんとかなるから。昔のように怖いだけでない。」と、軍入隊を心配する青年たちへの応援も多い。

韓国男性同士の連帯感は軍体験を通じて固いものになるが、韓国女性が一番嫌うものは、男性が軍の思い出話をすること。同じ話ばかりして面白くない、聞きたくもない、という悲しいお話だ。

韓国は同じ苦しみを共有することで連帯する。格差は同じ苦しみの共有が不可能である。つながりを意識することが難しくなり孤独感と格差という裏切りの思いが積み重なっていく。

日本の愛国心とは現れ方は異なるにしても孤独感と格差への絶望は同じであるように思う。不透明さが国同士の嫌悪感を生み出すのか、生み出すように仕向けられているのか。

ヒューマニズムな結論で文をまとめることは簡単だが、それが難しいからこそ葛藤し続けるのだろう。