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K-POPにおける青少年保護コンテンツについて2

1.から続く

      曲とMVは審査機関が異なる

韓国においても青少年保護物についてかなり混乱しているので整理してみよう。
音楽に関しては歌詞を含めた曲とミュージックビデオは別々のものと考えられる。曲は女性家族部の青少年保護委員会による事後審査をうける。しかし、ミュージックビデオは事後にも国の審査を受けない。放送各局は個別に曲とミュージックビデオそれぞれに関して青少年保護のための審査を行う。
また、放送番組に関しては事後問題があった場合、放送通信審議委員会の審査という調査を受ける形になる。なので、放送局において曲の放送禁止指定を行わない限り女性ガールズグループの目を覆いたくなるようないやらしいダンスは流れることになる。(放送通信審議委員会は2014年に警告しているがそれ以上強い処置を求めてはいない。)
ダルシャーベットのジョーカーがKBSで不可を受けたというのは、あくまで曲に関してありKBSで曲を流すことができないということである。(MVに関してもKBSでは曲がダメだったので流せなかったと思われる。)国の青少年有害物には指定されていないので、各種のMP3サイトにおいて年齢制限なく聞くことが出きる。

ここで、疑問が生じる。なぜ、ミュージックビデオは事後審査なのか?実は、2012年から2014年初頭まではミュージックビデオも映像等級委員会の事前審査が必要であった。しかし、業界側の要請(MVの制作は期間も短く音源の発表まで時間があまりないことが多く、発売日までに事前審査を通すのがむずかしい、という主張。)により、また、音楽業界への干渉を少なくし「自律的な規制」によって業界を活性化していこうという動きが2013年夏ごろにあった。

この自律的な規制というものを初めに行い、自ら曲へ19禁をつけることで自分の表現力を示したのがビックバンのGドラゴン「そのXX」だ。

曲に関しては19禁がかかっている。しかしミュージックビデオは15歳以下閲覧非推奨。MVは事前審査期もの。曲は自主的な19禁であり、この事が話題となった結果、彼の独特の世界観がより認識された曲であった。彼(というかヤン代表)の規制なんて馬鹿げたものだ!という意思。

19禁にすることでむしろ彼は自由な表現を手に入れた。

なお、現在におけるミュージックビデオに関する自主規制による年齢制限マークはオープニングに流れる際のテレビ局(M-netのような音楽専門CSチャンネルの場合もあれば、MBCの場合など多数)の判断なので、そもそも統一された判断基準などない。基準がなく曖昧であるという批判はMVにおいてはあてはまらない。




      戦略的青少年有害コンテンツ化 青少年保護マークはむしろ青少年の興味をそそる。

元ブラウンアイドガールのGAINはソロ活動になってから、曲に関しては青少年保護委員会からの指定はあまり受けていないが、ミュージックビデオに関しては視聴非推奨年齢が高かったり19禁のものが多い。

GAIN(가인) _ Apple (Feat. Jay Park(박재범))

これに至っては、MV上の表示は19禁であるが、掲載元のOnetheKチャンネルは15禁表示なので、掲載元によってかえられるのを見ると、MV制作サイドにおける自主的19禁であると思われる。
このように、19禁表示はむしろ人々の関心を引く手段として有効である。

ソイニョンは前々からそのぶっとんだ性格で有名だった。ソロでカムバックした際にはかなり丸くなったののかな?と思われたが彼女の美意識は芸術的だ。

서인영 (SEO IN YOUNG) – 소리질러

しかし、世間一般向けには、はじめに作っていたものが19禁になり15禁を編集しなおしたのだが、そのこと自体が話題になった。

BTS防弾少年団もまた、はじめのものが19禁になったので15禁バージョンが出た事が話題になった。

BTS(방탄소년단) _ I NEED U

このようにMVの青少年保護等級は国から指定を受ける音楽に関する19禁よりも自由度が高く、音楽活動に支障をきたすものになっていない。また、youtubeにおけるMVの制作過程の公開や、インタビューはファンの注目をあつめる手段として一般的なものになっている。