韓国と日本の結婚しない理由の違い

韓国中央日報と日経が共同して低出産について20~40代にインタビューした結果、韓国と日本では多少異なる結果が出た。日本の分析は置いといて、こちらでは韓国の分析を少し見てみたいと思う。


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韓国の教育問題の核心は親の欲

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韓国の学校外の教育にかかわる教区費の支出額は上がる一方だ。(出典)
朴槿恵政権が当選当時「私教育費の負担の緩和」を教育部門の重要公約として掲げたが現実は異なる。また、学校外の教育を受ける学生は全体の68.8%にも上る。

韓国には、私教育費を下げるため公立や私立などの学校で放課後にも様々な勉強をすることができる放課後学校がある。2014年9月公教育正常化法の施行によって放課後教育において先行学習が禁止され学校外の塾に行く学生が増えた。先行学習とは学校での授業よりも進度を早く勉強する教育のことである。この記事によれば先行学習学習とは予習程度ではなく、一学期程度早く行うのが一般的であるが、早いところでは小学生が中学生の内容を、中学生が高校生の内容を勉強するなど、年齢に合わない勉強をすることになる。

ただ、先行学習に関しては意味がないという論争が韓国では続けられてきて、2014年に放課後学校では禁止された。また、塾によっても先行学習をかかげた広告はできなくなった。(が、実際には行われている)

この記事によれば、先行学習の効果は飛び級をするようなほんの上位数%の学生に対してのみ効果的であり、その他のごく普通の学生には何の意味もないどころかむしろ理解度や勉強に対しての興味を下げるものだという。

このように韓国では先行学習という教育方法が問題となり、一般の公共学校における放課後学校では禁止されるに至った。しかし、韓国には特殊目的高校というのがあって体育や芸術、科学や外国語に関して高校から専門的に学ぶ高校がる。これらでは学習内容自体が教育部の管理を全体的には受けないのでもとから難易度の高い授業を行っていると思われる。なのでこの部分における格差は解消できない、ということが再び論争されている。




韓国の教育問題を見るときにいつも気になるのがなぜ自由に競争することがそんなに悪いのかということである。どうであれ韓国は世界有数の競争社会。学校教育に競争するなするなといえばいうほど競争は激化するし、教育費は上がるのではないかと簡単に考えていた。

      韓国の教育はどこがうまくいっていないのだろうか?

http://www.ddanzi.com/ddanziNews/911374

上の記事の内容に関して、実際に韓国の私教育の影響を大いに受け、ソウル大に入り、会計士になり、アメリカに留学したキム氏がコメントしている。ネットなのでどこまで本当かはわからないが、嘘であったとしても読んでみる意味があった。

塾の先生は学校の先生よりよっぽど上手に教えてくださいました。塾において討論形式の授業もしたし、科学実験室までありました。

講師の先生は学校で人気があった先生でそこを出て塾講師をしていた方が多かったです。

個人的にはとても残念だと思う部分です。校長にでもなろうとしない限り若くて有能な先生は塾にスカウトされて塾に来ますから。学校には教えるのがあまり上手でない先生方が残っていくというのは本当に残念なことです。

 

個人で勉強してソウル大に入ったという人もいました。特に地方出身の子の中にはそういう子が多かったように思います。しかし、その数はどんどん少なくなっているように思います。特目高出身者が多くなってきています。

最近の大多数の社会において高位に位置する人々は自分の子供を初期留学させるためアメリカに送ります。そしてその多くがアメリカに住むのではなく韓国に戻り仕事を得ます。そうすると、アメリカにおいて教育を受けた人と韓国における公教育システムで育った人とでは不幸なことに前者のほうが競争力があるといえるようです。(教育の目的が仕事を得るためにあるのではないのですし、何かの統計を見て話しているわけでもないのですが。)

よって公教育のシステムを競争力のあるものにアップグレードしなくては、韓国社会において積極的に保護しなくてはいけない一般庶民の子供たちが相対的に損をするということです。これは教育を通して貧困の連鎖が起き社会階級を膠着化させる要素の一つといえるでしょう。

そして、そのために一番血を流さなくてはいけないのは公教育の教師たちだと思います。本当に教師が厳しく辛い仕事であるならばこんなに教育大学の競争率は高いはずがありません。感情的に書いてしまうならば、教連の先生や英語ができないような教師はすべてやめさせたほうがいいと思うくらいです。(何も知らない自分が感情的になってはいけないのでしょうが。)

ここからまずわかるのは、公教育における教師の質を上げる必要性があるということだ。そうすることで、多くの国民に学ぶ機会を与えられ、既得権益を持つ人の子供たちと戦えるということである。

      両親がやれといったことをそのままやってきたけれど、自分は今幸せではない。

引き続きキム氏のコメント

自分が会計士になってみると自分がそんなにかっこいいわけでもないのに女性たちに声をかけられるようになりました。また、クライアントから「会計士の先生」と言われたり、クライアントと高級クラブに行って女の子たちとお酒を飲んで遊んだのはとても快楽的で楽しかったんですよね。若かった頃は市民運動をしてマッコリのつまみにパジョンを食べながら社会の不条理を訴えていた自分が、その時は「大学の授業料が上がるとクラブの女の子の質も上がるなぁ」なんていうクライアントの理事の話を聞きながら笑っていたんですね。

留学に来た今、韓国の多くの親たちがアメリカの市民権を与えよとする気持ちも理解しながらも、自分は親にもならずシングルでいます。

自分が思ったのは物質的に裕福になることは幸せを保証をしないものの瞬間的には快楽を味わえるということです。そして、ほかの人にどのように快楽をあきらめろといえばいいのか自分にはわかりません。

だから、自分も親になったとするならば、私教育もうけさせるだろうし先行教育も受けさせるだろうということです。保守ではない進歩のふりをしながら結局は塾に行かせるそんな親に。

キム氏はそんな教育の恩恵を受けてきた張本人でありながら、それでも自分は今幸せであるとは言えない、と話す。




日本と決定的に違うのは「皆が一番を目指させる」ことだ。使役形なのはなぜか。一番を望むのは親たちであり、子供たちが心からすすんで先行学習をはじめとした勉強をやっている場合が少ないということだ。

日本の教育では「子供が望むことは何でもしてやりたい」といって、いろいろな習い事をさせ問題になる場合もあるが、韓国ではまず親がやらせる。いや、まずではない。最初から最後まで親がやらせるため競争は激化し子供の幸福度は下がっていく。競争が激化し苦しくなっているのは親自身でもあるにもかかわらず。

ただ、キム氏が正直に言うように物質的な快楽は一時的にであれかなりの幸福感があるということだ。だからこそその快楽が続くように物質的な快楽がきれないようにしようとするともいえるだろう。そのためには一番になれ、と。

島国であり多少個人主義が進んでいる私たちからすれば、なんで親がそんなことに口出しするんだとも思えるが、子の成果はすなわち親の成果。親にも取り分が生じると考える文化背景が強くあるといえるだろう。これは儒教的な影響があるのだが、死んでも親の子供は親の子供である。また、ある程度の生活ができればいいやという価値観も、40,50代の親真っ盛りの世代から見ればむしろ馬鹿な考えだといえるかもしれない。(ある程度でもなく最低限度の生活を何とかしていく世代が登場してきたのは日本も同じような道に進んでいくのだろう。)
もちろん、子の成功は親の成功と考え教育ママになるのは日本でもある現象であるが、それに関して社会へ与える影響は日本以上に大きいと肌で感じる。(数字ではないが。)

一番はもう嫌だ、自分の幸せを手に入れるため勉強や行動をしたいと思いながらもそうはできなかった世代が親になっていく今、多少は親の考え方の部分は変わっていくのではないのかなと期待する。だから、キム氏のように、それでも子供にはよい教育を与えようと思うのは間違いではないと思う。親として家を売り払ってまで子供に教育を受けさせるのが美談になるのではなく、自分のやれる範囲で、幸せを感じられるような生き方をできるようになるといいなと思っていることによって未来はあるんだと自分は信じたい。