韓国語新造語イッソビリティ…虚勢と自慢の文化はネットとつながり強さを増す

イッソビリティ:있어보인다(イッソポインダ)直訳:あるようにみえる 意訳:似合っている、自分のものにしている+英語のアビリティ(能力)を足した言葉で、かっこよく見せられるように準備を周到にして自分のSNSに投稿し、自分の生活がなんだかかっこく見せる能力のことを言う。
(参考サイト)


特に韓国の若者の間ではこのような文化が広がっており、限定イベントなどのマーケティングは口コミの伝播力があるので企業にとっては重要になっています。

もともと韓国はパリパリ文化(なんでも早く早くとせっかちなさま)の国で列に並ぶということが嫌いな文化でしたが、写真を撮ってSNSで反応を得るためには徹夜もいとわない層がでてきているということで韓国では話題になりました。

インターネットが広まった時代から韓国ではネットによる人とのつながりは多いほうでした。サイワールドなどの(ネットを使っているのだが)知人同士の閉鎖的な空間で交流を楽しんだ過去を持つ韓国。若い世代には自分の閉鎖的なつながりだけでなく、インスタグラムの写真を通して不特定多数の人に自分を自慢できるSNSは韓国人の虚勢の性格とよく相まって日本以上に一般人にも広まっているように感じます。

特に認定欲求が強い若者層。就職も難しく勉強もうまくいかない世代たちにはSNSのいいね!や星の数が自分を認めてくれるものとして欲求を満たしてくれるのでしょう。

しかし、結局消費文化の中でのこと。そのような行動自体がマーケットの中に取り込まれているのです。外食業界では「写真を撮りたくなるような店内を作ること」やケーキ屋やチョコレートであれば「写真にとってうつり映えのいいおおきさでつくったり、カラフルにすることで写真を撮りたくなるような商品づくり」がマーケティングの重要要素として認識されて、SNSを通じた口コミによる宣伝をこなっているのです。

かつてはブランド品や有名人の写真というだけで人気を集めましたが、最近は一般人のなんてことなさそうな、でも本当はめっちゃ手をかけてきれいに取られている写真が人気があります。マスコミ発信ではない個人をより信用したがる最近の流れを外食業界や通信業界はうまく利用しています。

イッソポインダという韓国語の語感から感じるのは「虚勢」です。いくら飾ったところで、そしていくら写真写りがいいところに行ったとしても、それが生活のすべてなんかではないのです。

SNSになぜかあふれているスターバックスのコーヒーの写真。違う面から見れば、めいいっぱいの背伸びの贅沢がカフェでありスターバックスであるのかもしれません。それがマーケティングとして認識され、多様化してきてはいるものの楽しみの枠自体は結局消費からは抜け出せません。一番いい例がキムチ女の海外旅行でとるやたらポーズがきまった写真でしょう。

それを悪いとは言いませんし、笑ったりもしませんが、おばさんには今の韓国の若い子たちは大変だな…と感じずにはいられなかったイッソビリティという言葉でした。



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