朝鮮日報とハンギョレは保守と進歩それぞれの代表紙ですが、大統領としての権能や資質を問題にしているという点では一致しています。
— 浅羽祐樹@新潟3年目 (@YukiAsaba) 2016年10月26日
一年前まで親朴だ、非朴だなどと紙面をにぎわせていた朝鮮日報とは思えないひるがえりよう。マスコミにおいては朴槿恵がチェスンシルに依存しているということは知っていたはずだし、権力集中が弱まってきた今だからこそ大きな声を上げているわけだ。
大統領に謝らせる決定打を打ったJTBCのソンソッキ代表は自分たちのやったことが「国民に癒すのが難しい喪失感を与えた」と話している(出典)ところを見ると、この報道によって朴槿恵政権の国政や外交が無になったかのような感情を与えたことは理解しているようだ。ソンソッキはこの報道を皮切りに韓国という国が再び憎しみとあきれに包まれることを理解しているだけまだましともいえるのか。
あれだけ親朴だった朝鮮日報も資質に疑問を呈したというが、いまさら遅すぎはしないか。国民が「弾劾だ!プギャー!」となっているのを後押しするだけ。門田隆将氏が「もう左右の対立は終わった。今はドリーマーと現実主義者の時代だ」と話していたのが思い浮かぶ。進歩や保守とか言う新聞社の色すらない。国民の思い描く「ダメな大統領」というドリームをかなえてあげる拡声器の役割をしているだけ。そこには信念も正義も感じられない。
廬武鉉弾劾前夜と同じ。大統領の味方だった人も、もとから敵だった人もすべてが大統領の権力にうまみがなくなったとわかると背を向け、次にすがりつくべき権力探しが始まる。
李明博前大統領は、自分自身に権力もお金も集中させられる人間だったから任期を全うできたけど、廬武鉉や朴槿恵は担ぎ上げられた人だったからこうなってしまったのかなとは思う。朴槿恵の朴正煕の過去の薬の効果が切れれば捨てればいい、今権力側にいる人はそうして次を探すし、あわよくば自分が権力の座に就きたいと思うだろう。
国民は、悪いことをして責められる相手ができたから攻撃できると憂さ晴らしをしている。ソンソッキが「人々が気持ちがすっきりするような部分」というのは、持っている人が崩れ落ちるのを見てざまあみろと思う部分がこの報道にはあったということだ。ただ、それがマスコミの正義ではない、と少なくとも彼は思っているだろうがほかのマスコミはどうかは分からない。
韓国がこんなことになって国政や外交は混乱し、また時間が止まったように進まなくなる。国民に謝る前に意気揚々と改憲論を発表したがそれだって今現在は無理だろう。朴槿恵の外交がへたくそだったことは否定しない。でも、すべての悪役をおしつけられて国のトップである大統領としてあんなに弱り切って、一人ぼっちになって、かわいそうな姿をさらさなければならなかったということはとても悲しいし、かわいそうだ。直接選挙の大統領制が人気投票的な制度だからしょうがないけど結果があまりにもかわいそうだ。
イゴンヒの売買春動画もJTBCは大きく報道したけれども、ほかのマスコミはそーっと次の日くらいに追随した。けれども今回は責められる相手だったから酸素を送り込み、より燃やそうとしている。それは、マスコミのやることなのか。ドリーマーたる国民を燃やしていきつく先になにがあるというのか。マスコミのやるべきことはドリーマーである国民たちに目を覚まさせるべく正義のある情報に行きつけるようにすることだと思うのだが、日本だって周りじゅうが朝日新聞読んでいる状況で、韓国のことどういう言える立場でもないなとは感じている。
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