大統領下野デモに参加した中学生のインタビュー動画が削除された理由

崔碩栄氏のツイッターで紹介された、デモに参加途中、オーマイニュースのインタビューに答えた中学生のコメントが、フェイスブックの「ユーモア貯蔵所」に紹介されたことによって、「状況把握できていない中学生がノコノコデモに参加してきていた」という評価を受けてしまっていたようです。



 

これをみた、中学生の父親から、どうか記事を削除してほしいと連絡が入ったといいます。

お父さんのメッセージの大意はこんなかんじ。

突然のメッセージ申し訳ありません。

光化門でろうそくデモがあると聞き、社会がどうやって動いているのか見てくると自分の生活に何か少し真剣に考えることがあるのではないかと思い、行って来いといったところ、オーマイニュースのインタビューに答えることになって、みっともない姿をさらし、人々の笑いの種になってしまいました。

すべては私が子供をしっかり教育できずに至らなかったことが原因です。この件に関してはすでに多くの人々が意見と嘲笑を共有したと思います。ナイーブな子供の未来のためにもどうが動画を取り下げていただきたいのです。

 

フェイスブックの管理人はこのメッセージを読んで即座に取り下げたと言います。父親としての思いが充分に伝わる文章であった、と。

父親からのメッセージが届く前にもこの動画は取り下げるべきだというメッセージがあったといいます。「デモの目的を冒涜する内容である!これはマスコミのやらせだ!あんな未熟な奴を呼んでマスコミとしての管理能力がないからあんなやつをインタビューしたのだ!」と。何がやらせなのでしょうか。それだったら、オーマイニュースのインタビューアーが平和な雰囲気のなかでのほほんと楽しみを含んで話しているそこから批判せねばならないと思うのですが。

 

私も中学生の彼の言動は前ページで扱っていますが、かれが愚かだというニュアンスではないですね。彼だけでなく訳も分からず参加した大人だってありふれていると思うんです。韓国の大統領へのデモもそうですが、一枚岩ではないということ、デモそれ自体がアトラクション化していることを指摘したまでです。

インタビューアーが出している雰囲気それ自体があのデモがアトラクションであり見物対象であったことが伝わります。



オーマイニュース的に言えば「平和的な民主主義の勝利」となるのですが、そこには政治の危機に直面する緊迫感よりも、みんなで集まってわーいわいの雰囲気のほうが適切なように感じます。

よくわからないけど見に来てみたという中学生の言葉にはある意味誠実さを感じます。勉強を放り出してカップルで来ていた二人のほうは、言っていることは正しくて正義があるように感じますが、何か薄っぺらいモノを感じます。正しさを夢見るドリーマーの姿です。

 

結局あのデモは、よくわかってない人々と、自分が正義を貫けているわけでもないのに口では「国民一人一人が力を合わせて!」などと言うドリーマーと、何かのために大声を出すことを生業にしている人々で構成されていたものだと思うのです。

決して民主主義の勝利など甘ったるい夢物語ではない。それを表してくれたという点で「よくわからない」といえた中学生は正しかったと思いますし、お父さんの教育も正しかったと思います。



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