少し古い2016年の3月の記事なのですが、推測に過ぎなかった報道よりも、会計報告からかなりはっきりとした数字が見えてくるので紹介したいと思います。
韓国の芸能人は会社と専属契約する際に契約金としてある程度大きい額を受け取ります。会社からの、今後これだけ儲けてもらわなければ困るという圧迫でもありますし、期待に対する評価ともいえます。芸能人にとっては事務所の対応の良し悪しとともに契約金の大小も事務所選びの際の選択肢にもなります。事務所選びについても日本ではあまり大っぴらには語られませんが、韓国ではバライティー番組で事務所移動の話題はよく取り上げられていますね。
細かい内容はビジネスウォッチから。
契約金自体は公開されているものではないのですが、YGは株式公開されている会社なので、会計簿をみるとなんとなくわかるということなのです。
契約金自体は推測で全員で100億ウォンを超えたともいわれていましたが、2015年の監査報告を見ると90億ウォンとでています。特に4分期のときの専属契約金を見ると80億ウォンになっており、このときがBIGBANGの契約更新時期と重なります。
YGは同時期にPSYとも再契約をしていますが、PSYは契約金を受け取らなかったと言われているので、この80億はほぼほぼBIGBANGに言ったのではと推測されています。
また、前回の契約についても書かれているので、引用。
専属契約金は5年前よりも格段に増えた。練習生の時期を経て、2006年にデビューした彼らは2011年4月にYGと再契約をした。2011年上半期に計上されているYGの専属契約金は53億ウォンであった。当時BIGBANG以外にも歌手のセブンやカンスンユンと契約しているがほとんどの契約金はBIGBANGのものだと推測されている。2010年のYG全体の売り上げのうち316億ウォンと66%を占めるほど、YGにとってBIGBANGへの依存度は高かったためだ。
なぜ、このような数字が会計に現れてくるかというと、芸能事務所における専属契約金は会計上、無形財産に属するためだそうです。無形財産は目に見えない財産のことを言い、すなわち芸能事務所において所属する芸能人は目に見えない財産であるともいえるのです。2015年、BIGBANGを擁立するYGの無形財産は359億ウォンで2014年よりも150億ウォン増加しているといいます。
普通は会社の職員にかかわる給与や教育費などは費用として処理されるため会計的には、人を財産とみなすことはあまりないことでしょう。経営者は「会社の職員は財産である」などとは言われていますが会計的には費用に過ぎません。
サラリーマンとは異なり、芸能人を財産とみなせる理由としては、いつでも会社を辞められる会社員とは異なり、芸能人は専属契約期間があり統制が可能であるという点、それと、財産会計の基本である未来の収益の創出可能性もサラリーマンよりも芸能人が突出しているためだそうです。
YGにとって、稼ぎ頭としてのBIGBANGは大事な大事な財産です。また、稼げるようになった彼らは会社との利益の配分においても有利な契約をしているといわれており、BIGBANGが取り分70%会社が30%と言われていますが、それでも十分会社としてはおいしい契約なのでしょう。個人的な推測ですが、契約金が言われていた一人当たり30億ウォンよりもかなり少ないのも、取り分による有利な契約で調節しているのかな?とも感じられました。
トップ画像はYGエンターテイメントホームページより。
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