単なる契約の話だろ?と思ってしまうのは夢がないのでしょうか。
どのアイドルもそうですが、デビューが決定すると事務所と練習生契約を終え、専属契約を結ぶことになっています。2009年以降デビューをしたアイドルたちは、公正取引委員会の推奨する契約のフォーマットが7年となっているため、ほとんどが7年間の契約を結ぶことになっています。それよりも長いものは不適切であるとして推奨されていないため、第2世代以降のアイドルたちにとって8年目というのは今後を考える契機にならざるを得ません。
今回のSISTARの場合はそれぞれが行きたい道に行くために、グループ活動としては解散ということになったようですね。
5月末に新曲を出し、シスターとしての活動は終了となり、それぞれ個別に再契約を検討することになるようです。現時点では再契約に関しては伝えられていない模様です。
(再)契約は個人と会社とするものであり、そこには今までの活躍により契約金と言う形である意味評価が与えられるわけです。それは一種の冷酷さを伴ってチーム内の差が露われてしまうことになります。再契約に伴い、事務所との取り分契約の再調整なども行われるわけで、仲良しこよしでそのままチームで!と言うのも難しいものなのでしょう。そして7年ほど芸能界というところにいれば自分の道と言うのも見えてくるわけで「何でもやるアイドル」から歌手なら歌手、俳優なら俳優という道を究めていきたいと思うのも当然なわけです。
SISTARなどの第2世代のアイドルと第3世代と呼ばれるレッドベルベット、ヨジャチング、twiceなどのアイドルは市場を取り合う形になりました。SISTARは曲を出せばランキング1位を必ず取るとはいえ、勢いがある新しいアイドルたちに「アイドルとして」向かっていくことの難しさを実感しているともいえるでしょう。また再契約の際、他からのスカウトなどより良い条件が出されれば今の事務所にこだわる必要もないというビジネスの面も再契約の際のアイドルの心理に強く影響を与えているでしょう。
ただ、チームを離れ個人の名前で戦っていくというのもなかなか大変で、グループを離れてから気づくグループとしての人気や知名度に個人活動をしながら気づかされるというのもよくある話です。
ファンの立場からすればグループとしてもっと見たかったという気持ちもあるのでしょうが、本人たちにとってみれば韓国芸能界での自分の現住所と言うのを本人が一番わかっているわけで、グループが長く続くから仲良し、問題が無いというものでもないのでしょう。
特に7年という節目で事務所との再契約のために将来を考えるきっかげがある第2世代以降のアイドルたちにとっては、解散というのは選択肢の中にこれからもあり続けるでしょう。
第1世代アイドルが再び結成することが多いというのは「グループ」としての強さを誰よりもわかっているからなのだろうなと思います。今は違う道に進んでいる、進むことにした第2世代のアイドルたちも何年か後に、また一緒に活動して違う姿を見せてくれることがあるのでは?などと勝手に期待しています。それぞれの道を選び、アイドルの時とはまた違う輝きをもって再結成してくれたりしたらファンはそれはそれで喜ぶのではないかな?と思います。
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