韓国の保守には学がない年寄り老害だけが残った!?

日本で言う老害、韓国語では틀딱というスラングで呼ばれています。入れ歯がかたい、思考もかたい。そんなイメージ。時代に合わせて考えを変えられない。韓国保守のイメージはインテリな雰囲気があったものですが、今や支持層は高齢化し、いまだに朴正煕万歳、朴槿恵万歳と言い続けている時代遅れの存在だと今回の選挙で印象づけられました。

2020国会議員選挙が終わり、韓国の地図は、多くの人が住む首都圏と左側(忠清一部と全羅)がともに民主党(進歩勢力)、首都圏を除く右側(江原と慶尚)が未来統合党(保守勢力)と国が真っ二つに分かれて終了しました。保守からみれば惨敗の様子です。

筆者自身は、もう10年以上も前に韓国を去っていますから一昔前の韓国のイメージもかなり変わったのだろうと思います。右派の洗練されたイメージというか、お勉強もできて利益誘導もできて、利害関係の調整もうまいイメージから変わっていなかったのですが、今回の結果を受けて、首都圏の人々はすでに保守には愛想をつかしているんだなと実感しました。それもかなり強く。

朴槿恵の退陣要求デモが大きく行われていた時、太極旗派が保守で、ろうそく持っていたのが進歩勢力でした。その時も、太極旗をもった一部の人々が強硬に出た姿を見て、「もうちょっとスマートにやろうよ。」なんて思っていましたが、スマートな軍団はすでに潜ってしまって、これからの韓国は、自分たちの意見が通りやすくて、自分たちの声が届いていると実感しやすくて、自分たちのほうになびいてくれる進歩勢力を選択する時間がしばらく続くのだろうと思います。

お芋っぽいイメージのあった進歩層は、頭がいいけど私たちの味方でいてくれるノムヒョンやムンジェインを立てることでイメージチェンジを図りました。そのイメージにピッタリな曺國(チョグク)の登場に左派たちはわき踊りましたが結局は、裁かれる身となってしまいました。が、彼のようなヒーローを進歩はいつでも待ち望んでいるのだと思います。待ち焦がれていた真のエリートが進歩層にも登場したと喜びもつかの間、疑惑のオンパレードとなりました。筆者が見るに、彼自身は左派のイメージ戦略を利用してのし上がろうとした人だったのだろうと思っています。結局、彼は、進歩のヒーローではなかったとわかるとその盛り上がりも一気に冷めるのが今の韓国の進歩を支持する人々なのでしょう。

自分の利益を代表してくれる人が政治人として優秀である。聖人君主でイメージが清廉潔白な人がいいんだ。ずるをして自己利益を作るような汚いルールよりも難しいことより、絶対的なリーダーの決めることにそうだそうだと続いていくのがいいんだというのが今の韓国の進歩の思考回路です。

保守のイメージを完全に墜落させたのは李明博だ、と韓国のとある匿名掲示板に書かれてありました。進歩にとって、李明博は政治の力で自分に経済的利益を集中させた民衆の敵である、と。そして今後保守がこのイメージを破壊するのはかなり困難であるだろうと。進歩の人々は、いまだに保守を支持するのは時代の変化についていけない老害の思考回路なのだと考えているのだと、主張していました。

保守は、親に守られ大学も出て、親の力をバックに就職もできて、その守られた中の人的ネットワークを利用して事業を大きくしていくのが右派の人々であり支持者だ、と続けます。

このように考えれば、首都圏に住む多くの一般人が保守層を支持するわけがないのは当然のことのように思います。わたし自身も韓国で生活していた時に肌で感じていた行き詰まり感を、時代が進み、進歩勢力への期待によって昇華させていけるのだと人々は硬く信じているため、選挙の結果がこうなったのだなと思います。保守体制への否定と民衆の声を届ける思いが首都圏の人々の心に育っていきました。

不平等感や不達成感が強くなりすぎた韓国では、右派に期待できるものが今のところありません。進歩側は保守側を自分たちの利益を奪う敵と仕立てることに成功しました。進歩側から裏切り者が出たとしても、チョグクのような奴が悪いだけで進歩は何も悪くない、正義の実現に邪魔だから排除していいんだと、進歩の結束力を強化する思考回路が完成しているようです。

すでにスマートで洗練された保守は存在しません。女性代表のナギョンウォンでさえもエリートは敵であり、優秀すぎる彼女は女性の敵と見なされ、共感を得ることが難しい状況のようです。ファンギョアンのバランスの良さは進歩から見れば、自分たちの味方についてくれない不安定な存在にしかなりません。

政治には一種の泥臭さが必要だと思うのですが政治的潔癖症にかかった進歩層にとっては、正しい手続きよりもトップダウンでの命令式の組織論が今は受けているのでしょう。。

確かに進歩勢力にとっては韓国のようにトップダウン式の大統領制は相性がいいようです。ただ、やはりここで忘れないでいたほうがいい視点として、進歩勢力というのは積み上げてきたものの土台を少しずつ削っていく政治じゃないのか、ということです。ジェンガのように土台から心棒を一本抜きそして一本抜き、すぐには倒れなくても、倒れる時は共倒れ。日本の民主党政権で骨抜きにされた後片付けを私たちが今している構図のことです。

韓国保守勢力はジェンガを抜き上に置かずにまた違った塔を別のところにあまりにも露骨に立て始めたのでそこを進歩に爆撃されたという比喩が適切ではないにしても、今の韓国の進歩勢力のムーブメントはこれまでつくってきた社会資産を崩している過程に見えてしまいます。どうせ保守に喰われるくらいなら自分たちの手で破壊したかったのでしょう。外野からはういくら暴挙に見えたとしても、このスピードを緩めることは難しいし保守にはもう新しい人物を立てることもできないようです。

コロナ後という新しい時代を生きることになって政治は何を求められていくのでしょうか。そして国に何を求めていくことになるのか、これからも見ていこうとおもいます。

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