韓国の謝罪文長すぎ問題ーチョグクから少女時代ティファニーまでー

韓国の反省文文化は面白い。日本でも反省文は書くけど、形式があるわけではないし、会社や文化によっても違うものです。韓国は、学校でも謝罪文を書かせるし、芸能人も何かあるとすぐ謝罪文をのせるのでみたことある方も多いのではないでしょうか。そして、謝罪すらも社会に消費され、時には、謝罪文がよくないからともう一度謝罪文を出すこともあるのが私から見るとたいへん不思議でした。韓国の謝罪文は長くなければならない。そうでなければ、真剣さが通じない、そう考える文化背景があるのです。よって労働時間は長時間であればあるほど一生懸命であると考えられるし、簡潔にまとめられた反省文はむしろ怒りをかってしまうことになるようです。日本も長時間勤務文化ですが微妙に違う部分がありそうです。

最近で言えばチョグクの11時間の記者会見も謝罪というよりはいいわけでしたが、長い時間耐えたという点ではなぜか評価されました。もちろん内容としてはかえって怒りを買ったわけですが、それでも、長い時間真剣にイライラもせず取り組んだという姿勢はマイナスにならない評価軸であるようです。

2016年パワハラが指摘されたマスターピザのジョンウヒョン氏の謝罪文はシンプルなものでしたが、これもまた、「7行の謝罪文」として、真剣さが足りないとかえって批判を受けました。それまでも、フランチャイズの店舗に向けた、パワハラや、金銭的な問題によりジョンウヒョン氏に対する不満が大きかったこともあって、この謝罪文は会社のイメージを下げる結果となりました。騒動から一年後、国民に向け謝罪として頭も下げましたが、暴力事件と横領の罪で立件され、老齢でしたが実刑判決を受け、創業者にもかかわらず、経営権を放棄する動きとなりました。法で裁かれることは仕方がありませんが、初動で適切な謝罪の方法ができれば、結果は変わっていたと言えるかもしれません。

ティファニーの謝罪文は何かと話題になりましたが、彼女も真剣さが足りないと批判され2度も反省文を書くことになった芸能人です。謝罪の方法も韓国人に受け入れやすいものに書き直させられました。

韓国では、謝罪文をインスタグラムを通じて発表することが流行となりましたが、ファンに近い分ファンの求める形ではない場合、かえって状態を悪化させることになることがわかります。その理由はなんといっても「真剣さ」です。これは、言い訳は全く許されておらず、真実はどうであったにしろ、民衆の怒りを収める内容であることが要求され、また、真剣さは長さにも比例します。自分たちの思った通りの反応が求められ、どのように反省するのか、どのように責任を取るのか、その責任の中に何か金銭的な支出(寄付や講座をうけるなど)があるとなおさら望ましいですが、そこまではっきりしなければ、謝罪文はずっと批判され続けます。

韓国の謝罪文の文化にも「自分たちの望む結果でなければならない」という、現代社会を反映した手続きを無視した、自分たちのすっきりする結果のみを受け入れる文化が透けています。芸能人は、このように韓国らしさや、韓国で仕事をするうえで韓国人に受け入れられやすい思想を持つことまで要求されるので、大変そうにみえますね。

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