COVID-19の第二波 シンガポールと韓国の類似点 ウィルスは弱いところで威力を発揮する 社会的弱者への対応が急務

韓国は梨泰院クラブ発の第二波がインチョンで広がりを見せています。今回、韓国ネット通販クーパンの配送物流センターで30人規模の集団感染が見られました。

韓国の配達業界は労働環境が非常に厳しいことで有名です。コロナ事態でなくてももともと配達天国の韓国。それに自粛生活がプラスされ日本と同じように宅配便業界は非常に忙しい状況に置かれました。韓国も求人が減っていますが、配達とコールセンターの仕事だけは常に求人がある状態です。

ユーベースコールセンターの感染者は、正規雇用でしたが、仕事がない週末に物流センターでアルバイトをしており、そこで感染したようです。ただ、幸いなことに、コールセンター内は感染予防対策が施されており、感染が心配な人はすべてを検査する体制がとられ、コールセンター内は1名以外の感染者は出ていない模様です。

https://news.v.daum.net/v/20200527203424370

しかし、物流センター内は、防疫規則が守られていなかったようです。もともと厳しい環境での勤務なのでマスクをせずに働いていた人々も多かったようです。感染が分かった当初は、同じフロアで働いている人だけを検査対象とするはずでしたが、疫学調査官が派遣され調査してみると、食堂などが無防備状態だったようで、物流センターで勤務するすべてのひとをPCR検査対象としました。

すぐに、建物の外に検査用のテントが立てられ、全国から医師や検査官が集められ一日で3600名もの検査を行いました。(5月27日のこと)プチョン市では、スピーディーに対応したようです。

韓国は疑わしきはすべて検査、濃厚接触者は隔離という政策です。それでも、今回は労働環境の防疫が及んでいなかったことから広がりを見せています。

twitterのタイムラインにシンガポールと韓国のコロナ第二波の共通点について言及されているのを見て、シンガポールの現状を知らなかったので、調べてみました。

https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/04/post-93253.php

シンガポールも第1波は抑え込めれましたが、第2波が外国人労働者を中心に拡大して手の施しようがないという状況のようです。もともと厳しい衛生環境で暮らす人々をそこに押し込めることで対応をしようとしているようですが、世界一きれいなシンガポールの弱点を突くのがCOVID-19なのだとまざまざと見せつけるようです。

韓国のクーパンも程度の違いはあれ、厳しい労働環境がありました。休憩の時間にごはんをたべるのも十分な空間が保証されておらず、対応もとられていないようでした。今後当局の厳しい指導を受けるでしょう。クーパンも価格競争でのし上がってきましたので、そのしわ寄せは労働者にきていたのです。感染して、仕事場で拡大させてしまった方を責められない環境がそこにはあったのだと思います。体調が悪くても休むのが許されない状況に防疫のほころびに広がるには十分な条件でした。

日本は、なんだかんだと第1波がすぎていって、次の準備をする段階ですが、準備ができるようなところを狙うのではなく、広がる環境があれば確実に広がってしまうのが新しいコロナなのだと実感させられます。このウィルスは、生活しているなかで、くさいものだと目を向けてこなかったものに強制的に目を向けさせるものになるのです。

生活保護受給者や住民票を持たない路上生活者などの経済的弱者に10万円が支給されることに拒否感を感じる人もいるかとは思いますが、衛生観念や予防観念が薄いところを確実に狙ってくるのがCOVID-19なのだと感じさせられました。ギャンブルに消えるだけ、10万円で意識なんて変えられはしない、それでも、やれることをやるべきなのだと思わせてくれる例です。

私個人は韓国式防疫(k-防疫)を日本でも導入するべきとは考えません。ただ、労働環境を整えるほうが経済的なのではとは思います。今回の検査にかかった費用や精神的負担を考えれば安いはずですがその費用を払うのは単純なことではないとはわかってはいるのですが。ですが現実として、検査は国や自治体がしてくれますが、もちろん税金であり、膨大な医療体制が投入されています。また、企業体としてクーパンはそれ以上のものを失ったはずです。

日本もなんとか今は乗り越えていますが、こういった社会のほころびが現れなければいいなと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です