黒字を出したことがない韓国の巨大通信販売企業クーパン ソフトバンクの投資の動きと今後は?

自社で物流と販売をいっきにうけもち、取引金額もかなり多いのですが、経営状態は会社設立の2013年から黒字を出したことはありません。物流部分がどうしても赤字転換が難しいのです。クーパンは投資をどれだけ受けられたとしても取引金額が大きくなれば赤字の規模は毎年大きくなっていくというのが流通業界の一致した予想でした。しかし、2019年は売り上げもアップさせ赤字幅を2018年に比べ大幅に圧縮しました。それでも、企業全体での黒字転換は2,3年のうちは難しいと関係者たちは見ているようです。売上7兆ウォンはロッテマートの記録を抜いた形です。韓国の消費の形が実際の店舗から、インターネットに動いており、今回のコロナ事態でこの動きはより加速するのではないかというのは、一般人にも簡単に想像がつく話です。

それだけの赤字を出しながらも成長を続けてこれたのは、2015年に10億ドル(一兆ウォン)、2018年に20億ドル(2兆ウォン)という巨額の投資のおかげです。そしてこの投資元こそがソフトバンクホールディングスです。ソフトバンクからの投資のおかげで、これだけの赤字を抱えながらも、成長を続けているのです。

2018年前までの赤字総額が3兆ウォンとみると、単純に、ソフトバンクからのお金が飛んでいます。

2019年度に赤字幅が圧縮された理由として、クーパンの購買力が挙げられます。仕入れる物量が拡大しているため、単価が下げられているというのです。クーパンの購入力が上がれば上がるほど、仕入れ価格は下がり、仕入れ価格が下がれば、利便性(月2900ウォンでロケット配送が何度も使える)で少し高くても買うという層を獲得することで今後は利益を積み上げていけるのではないか、という論理です。

このように少しずつ圧縮してきてはいるものの、便利さが、労働者の困難の上に立っているというのもまた、事実です。物流側の人々の苦労は別記事でも紹介したとおりです。働く人々は消費者でもあるわけで、働く側の声は、消費活動に直結します。2020年度の結果がどのように出るかはわかりませんが、コロナ事態によって人々の生活がインターネット中心に変わってきたとしても、企業として選択されなければクーパンは伸びられません。なによりも市場占有によってのみ、クーパンは小さな利益を積み上げていける経営の方法なのですから。

ソフトバンクのビジョンファンドも投資の失敗と受け取られることが出てきており、クーパンも資金を継続して受け取れるかどうかもわからない状況です。圧倒的な資金力を背景に、便利さをアピールしてきましたが、今後は、働く人々にとっても安心な企業を目指していかなければ、企業としての選択を受けることができなくなるかもしれないと、今回のコロナで気づいてもらえればと思います。

参考:http://newspim.com/news/view/20200420000924

https://www.hankyung.com/society/article/2020042456021

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