おばさん世代の私からしますと、ピはずっとトップを走っていたように感じますが、若い世代からすると、アイドルでもないし俳優としてはぱっとしない、やたらとムキムキのおじさんという程度の認識のようです。しかし、2年前の曲GANGがなぜか再人気を獲得し、あれだけダサいと思っていたピがなぜだかかっこよく感じてきて、ジコzicoとの共作で若い世代にも認められる地位を固めていきそうです。
ピrainといえば日本では武道館公演を失敗させたとか、あまりよくないイメージを持つ人もいるかと思いますが、結局は韓国のトップの美女であるキムテヒと結婚し、チョンダム洞に巨大なビルを持つ事業家としても成功している人物です。なぜか、本業の音楽活動だけがJYPから独立してからあれこれ言われることが多いですが、自己管理の王者は今でも若い時と変わらない体のラインを維持しています。
で、本題。
なんで、GANGが再人気を獲得してきているかというと、時代がやっとピに追いついてきたということでしょうか。当時はものすごい量の悪口の数々がミュージックビデオには書かれました。なによりも「理解不能なダンス、歌詞」に「理由のない自信満々な態度」だと韓国の音楽界では無視水準で無かったものにされていました。しばらくはコメントも禁止されていたようなのですが、いつのまにかコメント欄が解放されていて、今まで書けなかったうっ憤を晴らすかのように、また、主演映画が大コケしてしまったことも加わって、一部の人々でコメント遊びが再開しました。しかし、なぜか、名前も知られていない女子高生の動画から「1日1GANG]という動きがスタートし、人々はGANGを使って遊び始めます。
動画で奇妙なダンスを踊ったりして、ギャハッハギャハハと笑っているうちに….
あれ?………GANGいい曲かも????!!!!
と変わっていったのです。服装を馬鹿にしたり、地面を這いつくばるライブ映像を再現したりして聞いているうちに、なんかよくわからないけど、心地よくなってきたピの音楽なのでした。
ただそれでも、ピの古臭いスタイルとして、ウィンクしながら見つめる事、性器を触りながらジャンプするダンス、華麗な照明(スポットライト)は禁止事項としてあげることが決まり文句とされ、コメント遊びが流行しました。しかし、3年前とは異なり、そこにはよくわからない愛情が芽生えてきているという不思議な状況が生まれてきているのです。
なによりもこの動きについてピのコメントが秀逸だったのです。「一日1GANGではまだまだたりないから、1日3GANGぐらいしなくちゃ。」「ウィンクするのは慣れた表情なんだけど、これから気を付ける」「性器を触るダンスはアメリカ人がつけてくれた振り付けだけどこれから気を付ける」「でも、スポットライドだけはあきらめることはできない」とバライティーをわかっているピです。
これによって好感度を爆上げしたピです。若い世代からも認められてきたところに、神の一手のZICOとの共演ですよ。
1日1GANG旋風が巻き起こる前から準備していたという今作。暑い夏なんて嫌だだなぁという曲です。ZICOとピは声も似ていて、あまりにも自然な流れに感嘆するばかりです。そして歌詞が秀逸。「太陽を避ける方法」スポットライトはあきらめたくないけど、暑い太陽はいらないという最高のオチをつけてくれました。ZICOの目の付け所がやっぱり素晴らしい。今年の夏はこの曲で決まりですよ。
ピの再人気はペンパイナッポーアッポーペンみたいなものでしょう。なんか納得いかないけれど、すべてが本物過ぎて受け入れざるを得ないクオリティーでごり押ししてくる感じです。ダンスの体のラインといい、声の音色といい、すべてをもっているのになぜが大ヒットにはつながってきませんでしたが、人々になぜだか愛されているのは、彼の努力のたまものではないかなと思います。
ダサいかもしれないけれど、彼のまっすぐさや努力は誰もできないもので、それがわかるまで3年という時間がかかったものの、それでも、人々の心を動かす何かがあるのがやっぱり彼はすごいなと思うのです。ダサいけどね、でも、やっぱり目が離せないスターだなと思わせる一件でした。
ダンスもいいけど、また、バラード歌ってほしいです。
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