性転換手術を受けた元兵士の自殺…多様性が叫ばれる社会の中で現れるトランスジェンダーへの拒否的な視線の噴出

韓国では悲しい事件が報されました。

性別適合手術受け除隊させられた元兵士 遺体で見つかる=韓国

 ピョンさんは2019年の休暇中に性別適合手術を受けて復帰した後、服務を続けることを希望したにもかかわらず強制的に除隊させられた。昨年2月に除隊の取り消しを求めて人事訴請を起こしたが、陸軍は請求を棄却した。

 ピョンさんは昨年8月、陸軍参謀総長を相手取り除隊の取り消しを求める訴訟を大田地裁起こし、来月15日に第1回の口頭弁論が予定されていた。

http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2021/03/03/2021030380240.html

コメントを読んでみると、軍隊生活をしたことがある男性から見れば、誰もが嫌な思いをし、同質性が求められる軍隊という特殊な社会の中で、性転換手術をした人間がいるということに拒否感を持つ人は多くいるようでした。

女性側からは、もし女性軍人として勤務したとしても、女性軍人の中に入って女性と生活することに関して「あってはならない」という反応も見られました。

軍隊は、同質性がどうしても求められる文化ですから、しょうがない反応といえるかもしれません。彼女が求めたものは、国を守る仕事を続けさせてほしいということでしたが、軍隊からは認められませんでした。そのための訴えが進んでいましたが、悲しい結果になてしまいました。

軍隊という職業選択でなければ、まだ、助かったのかもしれませんが、彼女の中では、軍人というアイデンティティも性のアイデンティティも大切なものだったのでしょう。

ただ、日本もそうですが、このような訴えを起こして記者会見を開くにはそれなりの力が必要ですし、バックに支援する人がいるわけですが、批判の矢面に立ち、孤独を感じるのは当事者だけです。バックにいる人だって、本当に彼女の味方だったのかはわからないことです。

職業選択には条件というものがあるだろうし、それを満たしていないと判断されれば、しょうがない部分があるのでしょうが、人権というワードを使ったために、結局現実を突きつけられ、攻撃されてしまいました。

軍人でなければ、自らを殺さなくてもすんだかもしれませんが、生きにくさがなくなるわけではありません。

韓国フェミニズムは男性の強さを拒否してきますから、男性の強さを持ちながら女性であることを主張したとしても、受け入れられないでしょう。女性側からも彼女は受け入れられませんでした。

「女じゃなくて、ただの鼓子」という発言には、韓国の男性の性に対する典型的な考えが見えると思います。性転換手術をしたとしても、男性性器を失ったら男でなくなっただけで、女にはなれない、できそこないの男になっただけだ、という考え方は強烈にあると思います。(고자は王朝があった時代に王につかえていた人です。生殖能力がない男性が王につかえていたとここでは簡単に説明します。)女性側から見ても、それは同じで、男性的なものがある以上恐怖や嫌悪の対象だと感じる女性もいるわけです。結局彼女は男性からも女性からも拒否されてしまいました。

韓国社会の男女対立の中で、彼女はどこにも味方がいなかったといえるでしょう。自殺をしてからも数日たっていたということですから、悲しい話です。あんなにいた支援者たちは、彼女のことを利用していただけなのでしょうか?人権を叫ぶ人たちといえば、韓国の左派でしょう。人を利用するだけの。

彼女が求めたものは、確かに少し筋が悪かったかもしれません。このまま裁判を続けたり、再入隊できたとしても、軍隊でもっと居場所はないだろうとおもいます。なぜそんなことに周りは若い彼女を巻き込んだのでしょうか?

故人の冥福を祈ります。

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