4年に一度のお祭り!韓国国会議員総選挙まとめ〈2〉

20代総選挙まとめ1からの続き

original (2)

議席数を見てみると、今回の選挙の特徴が見えてくる。
日本で言う小選挙区では、ともに民主党が110議席でセヌリ党105席を上回っているが、比例代表ではセヌリが17議席と勝ち。ともに民主と国民の党が13議席と同数の議席を得た。韓国国会の全議席数は300。ということで、国民の党がこれからどちらにつくかということで、国会が動いていくのではないのか、と言われている。
選挙前までは、自分勝手に民主党を出て、自分の欲望をふりまくアンチョルスに失望したというような悪い記事が多かった。(私もそのような記事を上げている。記事)しかし、選挙のふたを開けてみると、一番株を上げたのは、彼ではないのか?という記事が見受けられた。

これもすべてアンチョルスの計算だったのでは?と囲碁のAIアルファゴにかけて、「アンファゴの描いた大きな絵」として、このような結果がすべてお見通しだったのか?と、ちょっと面白おかしく紹介しているニュースもある。

ただ、国民の党がこれからの国会運営のカギを握ることになったとはいえ、これでアンチョルスが次の大統領候補になったわけではないだろう。今回の選挙は「いまのままではいけない」という韓国国民の思いが精いっぱいあらわれた選挙だと思う。そのために、首都圏では死票にならないように、地域区(小選挙区)では二番(民主党)に入れて、政党(比例代表)には3番(国民の党)に入れた人が多いように思われる。小選挙区でともに民主の候補に投票したというその行動が民主党を支持することとイコールとは言い切れない。
その意味は全羅道の結果を見れば明らかで、いくら元から二番(民主党)が強い基盤だといっても、民主党であるからという理由だけではもう選ばなくなった。特に韓国の民主主義発祥の地ともいえる光州における民主党全滅は、元代表ムンジェインにNOをつきつけた結果となった。国民の党は元民主の現役国会議員を立てたため、ともに民主は新人を立てるしかなかったのだが、いくら民主党でも選ばなかった。このことは、全羅は2番しか押さないという幻想を打ち砕く結果となった。ムンジェイン前代表が選挙運動期間中、「比例代表はそれぞれみなさんが支持する政党を選んでくださって構わないが、小選挙区の候補に関してはともに民主の候補を選んでほしい」といったものの、全羅道においてはかなわなかった形だ。よって、ともに民主党は首都圏を席巻したと自信を持っている場合ではない。韓国国民は今の政権にはNo!といったともうけとれるが、だからといって、ともに民主や国民の党にYESといったわけではないのだ。

参考:호남은 왜 국민의당에 ‘몰표’ 줬나

今回の選挙は2030世代(20代と30代)の投票率が前回と比べて格段に上がった。

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40代以降の投票率は大きく変わっていないが、若い世代が今回の選挙の変化の原動力となったようだ。それだけ、今の韓国の現実というものに声を上げたいという思いが募った結果だろう。

しかし、与小野大の国会運営はより混乱が増すことになるだろう。法が通らなければ現場も混乱する。セヌリはこの結果を踏まえ残りの朴槿恵政権がなにをやれるのか考えなければならないし、野党も与党の足を引っ張ることばかりを考え、与党批判するだけではもう足りない。今の韓国をどうにかしてほしいというその思いは与党野党を問わずすべての議員に伝わっただろうか。

トップ写真出典:flickr


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