韓国と日本の結婚しない理由の違い

韓国中央日報と日経が共同して低出産について20~40代にインタビューした結果、韓国と日本では多少異なる結果が出た。日本の分析は置いといて、こちらでは韓国の分析を少し見てみたいと思う。


韓国と日本の結婚しない理由の違い

結婚において障害になるものは?
韓国:経済的負担 75%
日本:行動の自由の制限 55.5%

結婚したら子供を作らねばならないか?
韓国:そうだ 62.4%
日本:そうだ 56.3%

ソウル大ジョヨンテ教授は結果を分析し、「韓国の若者は結婚したら子供を持ちたいと思っているが経済的な問題から結婚自体が難しいと感じている」と話す。またグイニソウル大学社会福祉学科の教授は「韓国は長時間労働が基本であり、男性育児休業の義務化など労働市場の男性中心的慣行を改めるための強力な政策的介入が必要である。現状のままでは女性が社会進出し仕事と家庭を両立していくことは不可能である」と話す。

韓国と日本は同じように出生率が低いという点で一致するが日本の場合は、女性の社会進出が増加するにつれ結婚と出産が遅くなってきているためと認識されているようだ。ご存知の通り「保育所落ちた。日本死ね。」が話題になったように、政府には仕事と育児の両立のための政策を充実させていくことが求められている。つまり、日本では会社の理解はもちろん完ぺきではないにしろ得ていく過程にあるといえるのだが、韓国では働き方のシステム自体が長時間である点や、就職が難しく結婚が遅くなってしまうというような韓国の経済システム自体に無理が来ており女性にとっても男性にとっても子育てしにくい環境であるということが指摘できるだろう。

また、記事にはないが、結婚の前提にある問題も山積みだ。男性は軍隊や国への奉仕期間があるため、大卒の場合大卒女性よりも二年就職が遅くなるしかない。そして、日本に比べ、就職浪人が数年にわたるケースが圧倒的に多く、大学卒業後も勉強を続け望むところに就職を目指すというケースが多いため、より定職につける時期が後ろ倒しされていく。

韓国人が感じる経済負担として、特に男性にとっては住む場所の問題がある。korealの前の記事でも扱ったが、韓国人はジョンセを好むためにジョンセ金を準備するのに大金が必要である。そして結婚するときにはもちろんすべてのカップルがそうだとは言えないが、男性側が住む場所を準備し、家の中のものは女性側が準備するというスタイルが見られる。親がジョンセ金なり、自宅なりを準備してあげられば若者の心配はなくなるが、現状親に期待できる若者はそう多くない。日本と同様大学の授業料でさえ自分で払わなければならない人々が多いのに。(韓国の場合、奨学金という名目でもない。銀行から借りる本当の借金である。授業料ローンという名目ではあれ。)

結婚後も、江南殺人事件の記事でも言及したが、女性たちははっきりと存在する職場の男女差別や女性嫌悪に悩まされ続けている。仕事を続けるだけでも辛いのに、そこから結婚や出産を想像することすら難しいのではないだろうか。

結婚がかなった男性にとって「仕事」というのはどんな言い訳よりも強いというのは日本でも韓国でも同じである。「仕事だったからしょうがないだろ」と言われれば、家族は何も言えない。そのような思いから男性が育児に参加できるような制度がまず必要と感じている人が多いといえるだろう。

今回のアンケート結果からは、結婚したら子供が設けるべきだと思っている人は韓国のほうが多い。「ほしくはないが社会的に子どもはいるべき」という風にもとれなくはないが、なにしろ子どもはほしいと思っているのである。しかし、上にあげたような問題に加え教育熱の高い韓国なので産んでからもまたお金がかかる。先を見れば見るほど、無理だと感じるのも当然かなとは思える結果であった。

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