<クイ駅スクリーンドア事件1>裏には李明博が?この事件の制度的問題背景

ソウル地下鉄の2号線クイ駅でスクリーンドアを修理中の19歳の青年が事故により死亡した事件を受けて韓国は「利益追求が若者の命を奪った」と怒りをあらわにしている。この修理はソウルメトロが直接行ったものではなく下請け会社が請け負ったものであった。彼のカバンには仕事道具とカップラーメンだけが入っていた。ご飯を食べる時間もないくらいに働いていた少年を思い再び韓国が哀悼と怒りに包まれている。

で、今回紹介する記事は、ソウルメトロの体質がどこから来るのかという分析記事である。

 



 

今回紹介する記事はフェイスブックの申告制によってスパム記事に分類されているそうだ。理由は内容が李明博の不正を訴えたものであるからであろう。なにしろ、ほかのニュースでは見えてこないソウルメトロの闇の部分を見ていこう。

———-以下記事内容要約———–

 

今回の事故においてソウルメトロ側は十分な措置を行っていたと責任を修理工にかぶせたし、修理工を雇っているユジンメトロコム側も本人の確認不足であるとして謝罪はしていない。実はスクリーンドアの修理中の事故は今回が初めてではない。2013年にも死亡事故があったのだが規則に違反した本人に事故の原因があったとし、裁判所も会社の言い分に反対しなかった。結局下請け会社からわずかな金額の慰労金約300万円で話は終わってしまった。

 

会社側が主張する規則違反があったとは裏を返せばこういうことだ。安全規定を守っていられないほどの業務量に人手不足。スクリーンドアの故障件数は急増し、仕事だけは増え、時間内に修理できない場合不利益を被る下請け業者の立場上、安全規則を守ろうにも守れなかったのだ。しかし、仕事を精いっぱいやろうとした青年に向けられた言葉は「規則違反」という不名誉なものであった。

 

で、このスクリーンドアはいつつけられたかというと前大統領だった李明博がソウル市の市長であった時代に現代建設の後輩であったカンギョンホという人物に、ソウル地下鉄公社の社長をまかせた。その後ソウル地下鉄公社はソウルメトロとソウル都市鉄道に分けられ、李明博はカンギョンホをソウルメトロの社長に据えた。

ここから動きがおかしくなる。設立されて間もないある法人ユジンメトロコムがすぐにリ-ンドアの事業を提案しあれよあれよという間に仕事を手に入れた。ただスクリーンドアを設置するだけでなく25年間もの間、広告に関する誘致権利と補修の仕事を請け負うことも一緒に決まった。当時、広告収入があるためスクリーンドアを予算を使わず設置できるとカン社長は強調していた。しかしユジンが設置することにした駅は広告収入が充分に見込まれる駅20か所あまりのみ。あとの広告収入が見込めない駅は予算による設置にすることにし、安い値段で入札させ、設置に至った。しかし、価格があまりにも安かったため賃金未払いの声が上がったり、工事を受け持った会社が倒産したりもした。普通に作ればかかるだろうと思われる費用よりもかなり安く入札され、また、工事期間も掛かるであろう日数よりもかなり短縮され、スクリーンドア設置工事そのものがきちんとしたものであったとは言いにくい状況であったようだ。

 

このようにソウルメトロにおいてスクリーンドアの管理は完全外注制だ。そのためまず故障が多い。でも外注なので修理にさける人員も多くない。負のスパイラルにある。スクリーンドアの維持補修を自社管理で行っているソウル都市鉄道は故障が少ないため結局故障にかける人件費も少なくすむ。

 

李明博によって多額の利益を得たカンギョンホはコレール(韓国のJRみたいな位置)の社長になった。その後人事不正や不正金品授受によって表舞台からは姿を消さねばならなかったが、現在は李明博の兄の会社で事実上李明博が持っている株式会社ティスの代表理事である。

 

—————以上記事内容要約終わり————

このように今回の事故の背景にはずさんな工事があり、今後もスクリーンドアの故障は多くなっていくだろうと思われる。そのたびに安全規則を守らなかったと作業員たちは死亡事故を受け入れていかねばならないのだろうか?それをやめるためにも安全なスクリーンドアにするため、一斉点検一斉工事をし、故障の少ないスクリーンドアにするべきである。

と言いたいところであるが、修理もある意味仕事を生んでいるという考えが韓国には無きにしも非ずだと聞いた。これは道路に関してであるが、きっちりとしたものを作ってしまうと自分たちに修理依頼が回ってこなくなるからとわざと悪い道を作るなんて言う風のうわさがあるくらい、工事というものに対する考え方は日本と距離があるように感じられる。悲しい事故を起こさないためにも、まず「利益も大事だがその利益を作り出すのは人そのものである」という考え方がひろまるといいのにとかんじてしまった記事であった。

トップ画像はコチラよりいただきました。

 

 

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